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住宅・建築用語集2025.08.20

家づくりで知っておきたい、シックハウス症候群のこと【ミヤウチさんが解説】

「新しい家に引っ越してから、なぜか体調がすぐれない」「子どもがくしゃみや咳をするようになった」身近でそんな話を聞いたことはないでしょうか?

引っ越してから急に体調不良に悩まされるようになったという場合、疑われるのは“シックハウス症候群”です。

化学物質やカビ・ダニが原因で健康に悪影響を及ぼすこの病気は、特に小さなお子さまがいる場合には注意が必要です。

シックハウス症候群とは?その原因と症状

シックハウス症候群とは、新築住宅やリフォーム後の室内で、体調不良を訴える症状の総称です。代表的な症状には以下のようなものが挙げられます。

 

・頭痛

・眼や喉の痛み

・めまい・吐き気

・倦怠感・集中力の低下

・皮膚のかゆみ・発疹

 

原因は、建材や内装材、家具などから発生するホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)と呼ばれる化学物質、さらにはカビやダニなどです。

人によっては日常生活に支障が出るほど、これらの物質に強く反応してしまうことがあります。

なぜシックハウスが起きるの?住宅の構造や建材との関係

シックハウス症候群が大きな社会問題となったのは1990年代の終わり頃で、その対策として2003年に建築基準法が改正されてからは相談件数も年々減少していました。

しかし2014年から2017年には再び相談件数が上昇、2022年にも前年を大きく上回る相談が寄せられ、シックハウスの問題が今も完全には解決していないことが分かります。

参考:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
「令和6年度 シックハウスに関する動向調査とパンフレットフォローアップ業務報告書」P15
https://www.j-reform.com/publish/pdf/sickhouse-report-R6.pdf

 

近年の住宅は「高気密・高断熱」が当たり前になりました。それは冷暖房効率を高めて快適な住まいにするためには非常に大切なことですが、高気密の住宅で十分な換気が行われないと、空気が入れ替えられないという問題もあります。建材や家具から放出される有害物質が逃げ場を失い、室内に長くとどまってしまうのです。

シックハウス対策法が施行されてから、有害な建材が使用されるケースは少なくなりましたが、その一方で、現在の高気密な住宅では微量な有害物質でも空気中に長く残ってしまう危険性があることも知っておきましょう。

子育て世帯こそ注意!小さな子どもに与える影響とは

特に注意したいのが、小さな子どもや赤ちゃんのいるご家庭です。

大人に比べて体重当たりの呼吸量が多くて免疫力も弱い子どもたちは、空気中の化学物質に敏感に反応しやすいといわれています。

また室内で過ごす時間が長い子どもは、大人以上に“家の空気”の影響を受けやすいのです。

またシックハウス症候群は基本的には有害物質から離れれば症状は緩和するとされていますが、元々アレルギー体質を持つ場合、化学物質やカビ・ダニに触れることでアトピーや喘息が悪化して長く苦しむことになる可能性もあります。

大切な子どもの健康を守るために、目に見えない「空気の質」にまで気を配ってあげたいですね。

シックハウス症候群を防ぐ家づくりのポイントとは?

シックハウス症候群を防ぐためには次のような点に気をつけて家づくりに取り組みましょう。

 

・換気のための適切な設計

現代の住宅には法律で24時間換気システムの設置が義務づけられていますが、間取りや風の通り道を考慮した設計がなされていなければ、うまく機能しません。設計段階から「空気の流れ」を意識したプランづくりでさらに換気の効果を高めることができます。

 

・自然素材を積極的に取り入れる

無垢材・漆喰・珪藻土などの自然素材は、化学物質を含まず、調湿・脱臭効果にも優れています。

こうした昔ながらの素材の良さを見直してみるのもいいですね。また化学物質は建物だけでなく、家具から発散されるケースもあります。シックハウス症候群が気になるときには、家具の購入の際もぜひ自然素材を意識してみてください。

 

・F☆☆☆☆(フォースター)建材を選ぶ

F☆☆☆☆とは、ホルムアルデヒドの放散量が最も少ない建材に与えられる認定マークです。

壁材・床材・接着剤など、室内に使われる建材はできるだけF☆☆☆☆等級のものを選ぶとシックハウス症候群のリスクを抑えられます。

 

・完成後の空気環境チェック

不安がある場合には、専門業者に依頼して室内の化学物質の量を測定してもらうこともできます。

特にお子さまが敏感な体質の場合、入居前にこうした最終的なチェックもしておくと安心して新生活を始められますよね。

家族の健康を守る家づくりをミヤウチ建設と共に

シックハウス症候群のリスクを最小限にするには、住む人の健康を第一に考えるプロと一緒に家づくりに取り組む必要があります。

見た目や価格重視の住宅では、素材選びや設計段階での目に見えない部分への配慮が後回しになってしまうからです。

ミヤウチ建設では、ご家族が長く健康に暮らせる家をつくることを第一に、素材選びから設計・施工までを丁寧に行っています。

藤井寺・羽曳野を中心とした南大阪エリアで注文住宅をご検討中の方は、ぜひ一度、藤井寺の工務店・ミヤウチ建設にご相談ください!

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