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解説!住まい語辞典2021.12.11

C値って?

家づくりに関する言葉をわかりやすく解説します!
今回ピックアップするのは…

#C値

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【C値】
住宅における相当隙間面積のことです。 建物全体にある隙間面積(cm2)を延床面積(m2)で割った数値で、建物の気密性能の指標として用いられています。 C値の測定は、実際に建てられた建物内で、専門の気密測定試験機を使って行います。
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・C値は気密性に関わる数値のことで、「どのくらい家に隙間があるのか?」を示す値。
1平方メートルあたりの、隙間の面積を表す数値です。
なのでUA値と同様に
C値も数値が低ければ低いほど性能が高い家ということになります。

気密性が低いと、暖房・冷房を付けても暖気・冷気が外に逃げてしまい、
過ごしにくい家になってしまいます。

 

【C値が低い家のメリット】

1:断熱性能が上がる
一般的な家で家中の隙間をあつめると、およそA3用紙程の大きさになります。かなり大きいですよね。
高価な断熱材を使用したとしても、隙間が空いていれば効果は得られません。気密性の高い家づくりは、断熱性能の向上も得られる家づくりなのです。
 
2:温度のムラがなくなり室内環境が快適になる
隙間を最小限にとどめることで、外からの熱気・冷気が侵入しないため、家のどこにいても温度にムラがなく快適な室内環境が維持されます。
 
3:結露・カビの発生がおさえられる
冬の時期になると発生する結露やカビ。実はこれ、気密性が関係しています。
気密性が低いと、隙間から冷たい冷気が侵入し、室内との温度差によって結露が発生→カビに繋がります。
気密性を高めることで冷気の侵入を防ぎ、結露・カビの発生を抑えます。
 
4:外気の汚染物質の侵入を防ぐ
花粉や黄砂やPM2.5等の粒子が細かい汚染物質は、窓を閉めていても隙間から家の中に侵入します。隙間のない家づくりは、汚染物質を含んだ空気の侵入を抑えられ、これによって快適な室内環境が整えられます。
 
今回はC値=気密性能について、気密性の高い家づくりのメリットをいくつかあげました。
先日ご紹介したUA値とC値が「何についての数字か」を知っているか、知っていないかでは
大きな差があります。
ただ一つここで抑えていただきたいポイントがあります。
 
「C値」は家が建ってからの測定となるため、打合せ段階で「この家のC値は〇〇です」と言えない事です。
ということは、家を建てたあとに数値が悪かった場合、もうどうにもならず手遅れなんですよね。なので、設計段階で明示できる「UA値」の方が重宝される、ということも知っておいていただきたいです。

これから家づくり、ご購入をご検討の方は数値に着目して家を検討されてくださいね!

ワンポイントアドバイス UA値は断熱性能を表し、C値は気密性を表す数値。
どちらも数値が「小さい」と家の性能が良いですが、窓を少なくしたり、断熱材を高価なものにしたり…と、調整はできてしまうものなので、注意しながら家づくりを進めましょう!

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