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解説!住まい語辞典2021.11.21

UA値って?

家づくりに関する言葉をわかりやすく解説します!
今回ピックアップするのは…

#UA値

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【UA値】
外皮平均熱貫流率(UA値)は、住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値を指し、熱損失の合計を外皮面積で除した値のこと。
値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高いことを示します。

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・UA値はつまり、熱の逃げやすさを示す値。
UA値を簡単にまとめると、熱の逃げやすさを示す値のことで、断熱性能を表します。
冬場や夏場にエアコンが思ったより効かなかったり、寒さに耐え忍んで暮らしてはいませんか?
通常家を建てる際には断熱材をいれますが、屋根(天井)や外壁、床、窓やドアなどの開口部、基礎部分を伝って
家全体の熱が外に逃げてしまいます。

 

これらの「熱損失量」を合計して、住宅の外皮面積で割った数値がUA値となります。
UA値の値が小さいほど熱が逃げにくく、「断熱性能が高い」住宅といえます。

UA値は、家を建てた後、完成した家で測定するものではなく、建築前に家の間取りや仕様が決まれば計算によって求めることが可能です。
ここでのポイントは逃げる熱の量が少なくなれば家の性能は上がるので、
家の本体はさておき、窓を高性能にしたり、断熱材の量を増やしたり、グレードを上げれば断熱性能は上がるという点です。
 
これはつまり、お金さえかければ高性能な家は完成してしまうということなので、モデルハウスなどでUA値がとても低く魅力的な家だと感じても、実際はオプションでかなり断熱に費用が掛かっているケースもあります。
注文住宅の場合は一邸ずつ間取りも異なりますので、UA値のベースを出すことは難しいかもしれませんが
上記のようなケースがあるということも念頭に置いておきましょう。
 
UA値が低い(つまり断熱の性能が高い)と何がいいか? というと、
例えば魔法瓶を想像していただくといいかなと。
魔法瓶は熱が外に逃げない仕様になっているので、温かい飲み物を入れてもずっと温かいままですよね。
その性能が低ければ温めなおすために再度電力を使う必要があります。
 
家の断熱性能(UA値)も魔法瓶と同じようなことが言えて、
性能が高い(UA値が低い)ければ、冬場の暖房のあたたかさが外に逃げることもなく
快適に過ごせる、ということです。
なので暖房費も抑えられ、省エネかつ経済的に過ごせる というところがメリットになります。
 
また先日の記事でアップしたヒートショックにも断熱性能は大きく関わるので、家を建てる際は必ず気にしておきたい数値です。
UA値とは別に、「C値」という数値も併せて確認していただきたいものになるので、C値については次回の記事でご紹介したいと思います。

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