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解説!住まい語辞典2021.08.28

バリアフリー住宅って?

家づくりに関する言葉をわかりやすく解説します!
今回ピックアップするのは…

#バリアフリー住宅

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【バリアフリー住宅】
障害者の方はもちろん、小さなお子さまから、高齢者まで安心安全に生活ができることを前提とした住まいのこと。
日常生活が無理なくスムーズに行える家の創り。
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高齢社会が進む日本。

家の購入を検討する世代は20代後半~30代が多いということもあり、ご自身の将来を考えて「バリアフリー住宅」を第一に家を建てられる方は少ないでしょう。
しかし、「バリアフリー住宅」は高齢になったときだけではなく、子育て世代にも優しい住宅です。
せっかく注文住宅を検討するのであれば、暮らしやすい「バリアフリー住宅」を少しでも頭の片隅に置きながら家づくりをしたいものです。

今回は「バリアフリー住宅を考えた家づくりのポイント」を家の場所別に解説します。
些細なことかもしれませんが、将来もずっと暮らしやすい家にするためには意識しておきたいポイントです。

 

1.玄関
高齢になっても元気に外出したいものです。
玄関の外・内共にスロープをつけられる余裕を設けておくと安心ですよね。
車椅子の移動には、90cm以上の幅は確保しておく必要があり、方向転換を踏まえると150cm以上は必要になる為、どれくらいの幅が必要か、しっかりと検討して決めましょう。

 

2.トイレ
まず、位置は主寝室のそばで、立ち座りが楽な洋式トイレがいいでしょう。
夜中に急にトイレに行きたくなったときも移動距離が少ない分、安心です。
トイレにも、立ち上がったときに手を添えられるような棚や手すりを設置しておくと良いでしょう。

 

3.浴室
浴室で一番気を付けたいことが「転倒」。滑りにくい床にすることをオススメします。
浴槽は40cm以下の高さであればまたぎやすく、入浴がスムーズにできるとされています。
また冬場特に気を付けたい「ヒートショック」。予防策として、浴室暖房の検討をしてみてもいいかもしれません。

★ヒートショックとは?
室内と浴室などの温度差により引き起こされる血圧の急激な変動。
めまいや失神、心筋梗塞などを引き起こす要因となる。

 

4.ドア
段差を軽減する為、吊り下げタイプの引き戸にする。
車椅子の場合、開け閉めしやすいドアも引き戸タイプになります。新築時から引き戸にしておくと、将来のリフォーム費も抑えられますね。
片開きのドアに比べると、デッドスペースも少なくなります。

 

5.階段
階段を急こう配にしないこと。また、手すりの採用をオススメします。

6.廊下
足元の自動点灯ライトの設置。
車椅子での生活を考慮した、凹みや傷に強い床木材の採用。
 
7.照明
点灯・消灯がしやすい「ワイドスイッチ」の設置。

ワンポイントアドバイス 手すりの取り付けは、どこにでもできるわけではありません。
新築時に将来必要そうだな・・・と思う箇所にあらかじめ下地を入れておくことでリフォームに手間がかかりませんし、手すりを意識して廊下幅などを決められますよ。
また、「バリアフリー住宅」を建てたり改修する場合、一定の基準を満たすことで資金面にメリットが生まれる制度があります。
補助金制度についてはその時々により実施内容が異なりますので、お気軽にご相談ください。

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